牢獄機械文書群

2月あれこれ
Merkredo 29-a 06:26

2月は文章の制作をしたり、学んだりすることが多かった。少し体調を崩してしまい、あまり遠くへは出かけられなかったけど、新しく見聞きすることも少なくなかった。

心残りは、小説の制作の進み具合が予定していたより遅いことと、エスペラントの学習が思ったほどできなかったことだ。

(そういえばgoogle翻訳がエスペラントに対応した。こういうスクリプト的なものへの親和性がエスペラントの大きな特徴の一つだと思う。)

エスペラントはコンピュータ・スクリプトとは相容れない、という意見もエスペランティストの間で根強い。しかし日本語母語話者であるまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語 Ruby もC言語などと同じく英語で記述されていることに注目すべきではないかと思う。スクリプトに親しみやすいと思われる人工言語はロジバン lojban や、Sonja Elen Kisa によるトキポナ Toki Pona がある。


読書は充実していた方じゃないだろうか。結構いろいろな本を読んだし、良書が多かったと思う。

読んだ本について感想を記すつもりだったが、しかしそれぞれの作品について、今の感情にまかせたり性急に書いてしまったりすることは幾らなんでも軽薄だと考えを改めた。また別の日に、考えをまとめた上で書くことにしよう。


僕は小説の文章をとても注意して読む質だし、詩とは違った文章の妙があると思っているが、文の美しさだけを念頭に置いた小説にはほとんど心を動かされない。ルーセルは病的なほど真剣に言葉遊びをした作家だと思うけど、その奇想がなかったならば二作品以上は読まなかったと思う。


だから詩についても、言葉の妙以上の何かというものが、僕にとってはとても大切で、それはあからさまに理窟めいてはいないでほしい。扇情的なものも苦手だ。「これはすごい!」と一気に興奮させるような作品は、僕の心にはあまり長く滞在しない。何だか説明が難しいけれども、いつまでもぐずぐず残っているような、そんな作品が好きだ。


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散歩もした。やはり遠くまでは行けなかったが、川を見ながら歩いた。地元の友達と話をする機会もわりとあった。他愛のない話から、文学や哲学の話まで。人によって話す内容が全然違うことが楽しい。読書会もあった。訪ねてくれた担当編集者とも話をした。そうした交流は、充実していたのかもしれない。そういえば新しく知り合った人もわりといるし、一期一会だけどとても親切な人たちに巡り会ったりもした。


遠出はしなかったものの、さまざまな人や出来事と遭遇した。美しい水鳥などとも。それに、きれいな蜻蛉玉を鍵につけた。部屋の中で本ばかり読んでいた気がしていたが、そうでもなかった。でも、そんな散歩の一部になるような、よい読書をした。自分もまたそんな本を書けるように、と思う。

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